【講話】吉四六ばなし
「吉四六(きっちょむ)ばなし」は、大分県中南部で伝承される頓智話です。吉四六さんは、江戸時代初期の豊後国野津院(現在の大分県臼杵市野津地区)の庄屋であった廣田吉右衛門(ひろた きちえもん)がモデルと言われています。
1月17日(金)に、「吉四六さん笑学校(吉四六話語りべの会)」の平川満代先生と和田道徳先生をお招きし、全校で吉四六話を楽しみました。吉四六話の前に、吉四六話の魅力はどのようなところにあるのかについて、説明がありました。吉四六話には、当時の人々の知恵や生きる力やユーモアが感じられるところ、大分の方言で語られて温かみや人間味があるところ、身分制度の中の庶民の暮らしぶりやたくましさがわかるところ、などが魅力だということです。その後、4つの話を聞きました。「さけとっくり」「ついでに抜いた」「ちょっくりかきす」「みそまめ」という吉四六話の特長があふれている作品でした。
話が終わった後、平川先生から口承文芸のポイントとして、「ゆっくり、はっきり話す」「体全体を使う」「上手や下手を意識する」と説明がありました。これは自分が語り部になるときだけでなく、普段のスピーチやプレゼンテーションにも使えることです。
子どもたちは、平川先生、和田先生の軽妙な語り、登場人物のおもしろさにひきこまれていたようで、あっという間の40分間でした。講話の後、子供たちは「難しいところもあったけどおもしろかった」「また聴きたい」という感想を述べていました。











