【スクールロイヤー活用事業】いじめとはどのようなものか
川登小学校では、いじめ・不登校の事前防止として日常的に様々な活動を行っています。7月1日には、大分県教育委員会の「スクールロイヤー活用事業」を利用し、いじめの未然防止のための授業を行いました。
竹田市の利光法律事務所様から利光宏司先生に来校いただき、全校児童に対しお話をしていただきました。いじめに関する話の前に子どもたちにとってはなじみが薄い弁護士とはどのような職であるのか、弁護士バッジに描かれているのはひまわりと天秤であることなどを話していただきました。
いじめに関しては以下のような内容の話をしてくださいました。
(1)いじめとはどのような状態のことを言うのか
→いじめとは相手が嫌だと思う行為のすべてを指す
(2)いじめは人権侵害であること
→いじめを正当化してはいけない
※正当化とは、例えば正義のヒーローが悪いことをした悪者を、やっつけること。
最初に悪いことをしたら仕返しをしてもよいという考え方が「正当化」。
→悪いことをする人たちとどうしたら共生できるのかを考えることが大切
(3)いじめの立場の3種類
いじめが起こった時には、①いじめる人、②いじめられる人、③見てるだけの人=傍観者が生まれる
→②の立場になったときには、身近な大人に頼ろう
→③の立場の場合、自分が②の立場になることも怖いので止めるのは難しい。
そうなのであれば、「大丈夫?」と声かけしてほしい。
「あなたのことを見ているよ」ということをメッセージとして与えてほしい。
(4)心のコップ
心には、見えないコップがあって、その中にどれくらいの「水(=苦しみ)」が入っているのかわからない。
自分の言動があふれだす最後の一滴になるかもしれないという思いで人に接すればやさしくなれる。
(5)折り合いをつける
みんなとなかよくすることは難しい。
気が合わない人がいてもそれを排除するのではなく、なんとか一緒に過ごす道を探ってほしい
先生が丁寧にそして親しみやすく話をしてくださったので、授業の後も、先生の周囲に人が集まり、ミニ質問会のようなものが発生しました。利光先生、本当にありがとうございました。