【令和7年度川登和紙作り】その⑤ 紙漉き(紙たたき)
川登和紙作りの工程は、①楮切り→②楮蒸し→③薄皮はぎ・樹皮削り・漂白・さらし→④楮カジ打ち→⑤紙漉き(紙たたき)になっています。
11月8日(土)に、「うすきふれあい学校」の一環として、紙漉きの5番目の工程である紙漉きをおこないました。この日も講師、地域の方、保護者、卒業生など多くの方に参加していただきました。また、大分朝日放送さん、臼杵ケーブルネットワークさん、大分合同新聞社さん、毎日新聞社さんが取材で来校されました。
今回の和紙作りでは、作った和紙を地域の方になんらかの方法で紹介したいということで、例年よりも少し多めに作ることになっています。そういう意味で、例年以上に児童たちは気合が入っていたように思います。
まず、紙漉きの際の糊料とするため、ノリウツギのあまはだ削りを行いました。児童はナイフを上手に使い、糊料を採取しました。









次に、前日に作った紙の原料と糊料を混ぜ、紙漉きの開始となります。
5・6年生は今年も校章の透かしがある卒業証書の和紙をつくりました(講師の長田さんが考案した透かし入れの方法のおかげで、とてもスムーズに透かし入りの卒業証書の用紙ができました)。また、4年生以下の児童はA4とはがきサイズの和紙を漉きました。
紙漉きを終えた児童の感想は以下の通りです。
1年生:初めてパパとママと紙漉きをしてうれしかった。2年生になってもきれいな紙を漉きたい。
2年生:紙漉きをして、卒業生が手伝いに来てくれてとてもうれしかった。
3年生:久しぶりに紙漉きをして、腕がかゆくなった。4年生ではかゆくならないようにして最後まで作業をしたい。
4年生:紙って偉大だと思った。ハガキにもなるし、団扇にもなる。
5年生:初めて卒業証書用の紙を漉いて、校章がずれてしまうなど難しかった。来年はよい紙を漉きたい。
6年生:そんなに難しくないだろうと思っていたが、空気が入らないように水分を取る作業が難しかった。
世界に一枚だけの卒業証書ができうれしかった。
また、講師の方々からは「年々よくなってきていると思うが、紙漉きは苦労が多い。苦労が多い中、材料の採集からすべての工程を体験しているからこそ良いものが生まれるのだろう」「苦労を重ねたからこそ面白く紙漉きができたと思う。6年生は、来年も参加してほしい。」「子どもがニコニコして紙を漉いていた。保護者と子どもが紙漉きを行う姿がとてもよいと思った」という感想が出されました。













