【川登和紙作り】その⑤ 紙漉き(紙たたき)
川登和紙作りの工程は、①楮切り→②楮蒸し→③薄皮はぎ・樹皮削り・漂白・さらし→④楮カジ打ち→⑤紙漉き(紙たたき)になっています。
11月2日(土)に、「うすきふれあい学校」の一環として、紙漉きの5番目の工程である紙漉きをおこないました。この日も4人の講師、研修部の部員、地域の方、保護者、卒業生など多くの方に参加していただきました。また、NHK大分放送局さん、大分合同新聞さん、臼杵ケーブルテレビさんが取材で来校されました。さらに、福岡県で紙漉きを行っているMizota Washi Studioの溝田俊和様、日本画のワークショップをしている立木美江様、ライターの一瀬菜保子様、常陸太田市の富田修様と岩倉篤史様、OPAMの榎本様と中島様もご来校くださいました。
まず、紙漉きの際の糊料とするため、ノリウツギのあまはだ削りを行いました。児童はナイフを上手に使い、糊料を採取しました。
次に、前日に作った紙の原料と糊料を混ぜ、紙漉きの開始となります。学年ごとに違う大きさの紙を漉きました。6年生は今年も校章の透かしがある卒業証書の和紙をつくりました。講師の長田さんが考案した透かし入れの方法のおかげで、とてもスムーズに透かし入りの卒業証書の用紙ができました。
紙漉きを終えた児童は「初めてやったがうまくできてよかった」「5・6年生とは違う場所でおこなったので、漉いた卒業証書を見せてもらいたい」「2回目なのでうまくいったけど、来年はもっとうまくしたい」「学校がなくなっても、紙漉きという文化は続けていってほしい」というような感想を持ったようです。