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各種活動

本匠小学校・本匠中学校における小学校・中学校一貫教育の概要
2011年04月01日

1.本匠小学校・中学校一貫教育のねらい

平成18年度に佐伯市が内閣府より「佐伯市小学校・中学校一貫教育特区」の認定を受け、平成19年度より佐伯市の他の3地区とともに本匠小学校、本匠中学校の小学校・中学校一貫教育がスタートした。

平成21年度には文部科学省教育課程特例校になり、5年目を迎えている。

この間、私たち本匠小学校・中学校の教職員は、次のような点をねらいとして、小学校・中学校一貫教育に取り組んできた。

◆小規模校の特色と強みを生かし、小中連携して学力や人間性の向上を図る。
◆小・中一貫教育を通して、「10歳の壁」「中1ギャップ」等の課題や段差を解消することをめざす。
◆小中の教育課程の目標の一貫性、内容の系統性、指導の継続性を見直し、効果的な指導法をめざす。
◆上記のことを通して、地域の学校の活性化と存続をめざす。

本匠小学校、本匠中学校では、これらのねらいを達成するため、以下のような方法を確立することを通して、小学校・中学校の一貫性・連携を高め、9年間を見通した観点と指導体制を持った学校づくりを進めてきた。

1)従来の小学校・中学校の括り、小学校低学年・中学年・高学年という括りを見直し、前期・中期・後期の「4・3・2の括り」を採用する。また、括りごとの適切な学習内容の編成と一貫性を見直す。

2)小学校5年生、小学校6年生からいくつかの教科で教科担任制を導入し、小学校・中学校の接続期を手厚く指導するとともに、中学校の教科担任制や学習内容にスムーズになじむ状況をつくり出す。

3)小学校・中学校の教科の間で系統性や指導の継続性を見直し、より効果的な指導体制や指導内容をつくり出す。

4)小学校・中学校の合同行事をつくり出し、小学校・中学校の交流と活動の一貫性を深める。また、括りごとの活動をつくり出し、年齢に応じた社会性やリーダーシップを養う。

5)互見授業や合同行事を通して小学校・中学校の教職員の交流を図り、教職員の意識変革をめざす。


2.本匠小学校・本匠中学校一貫教育の5年間の積み上げ

◆平成19年度

・本匠小学校・本匠中学校一貫教育スタート。
・小学校5年生、小学校6年生の外国語科で、中学校外国語科教諭が指導開始(年間授業時間50時間)。

◆平成20年度

・小学校1年生、小学校2年生(年間15時間)、小学校3年生、小学校4年生(年間授業時間35時間)の外国語活動で中学校英語科教諭が指導開始。
・算数・数学、理科、体育などで、小学校と中学校の教職員が互いの授業に参加、合同授業実施。
・平成21年度より歓迎遠足、運動会を合同開催することを小学校・中学校で検討し、決定。小学校・中学校PTAの役員会にはかり、了承される。
・2月に保護者向けの「小学校・中学校一貫教育説明会」を開催し、保護者の理解を得る。

◆平成21年度

・第1回幼小学校・中学校合同歓迎遠足、第1回本匠幼稚園・本匠小学校・本匠中学校の合同運動会を開催。
・本匠中学校文化祭に、本匠幼稚園、本匠小学校が参加。
・小学校6年生の理科、小学校5年生の体育で中学校教諭が1単元指導。
・「本匠小学校・中学校一貫教育研究発表会」開催。管内、管外含め、約150名の参加。
小学校外国語活動、小学校5年生の外国語科、小学校6年生の算数で研究授業。

◆平成22年度

・「小学校・中学校合同互見授業」開始。言語活動の充実を取り入れた互見授業を小学校・中学校の教職員が見合うことで、互いの授業改善に役立てる。
・小学校5年生・小学校6年生理科、体育で、中学校教諭が1単元指導。小学校6年生国語、社会で出前授業。
・中文化祭で、前期(小学校1年生~小学校4年生)の群読、中期(小学校5年生~中学校1年生)の合唱など、括りごとの発表を行う。

◆平成23年度

・「小学校・中学校9年間を見通した思考力・判断力・表現力の育成」の小学校・中学校合同研究テーマのもと、小学校・中学校合同互見授業を中心とした研究を継続する。

 

 ※詳細な内容は下記ファイルをクリックしてご覧ください。

本匠小学校・本匠中学校の小中一貫教育の概要について[PDFファイル:1.8MB]