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学校からのお知らせ

森林学習「木材加工のようすを見学しよう」~自然体験活動第13弾~
2022年02月16日

  これまで、森林について学習してきた小田小の12名の児童のまとめになる取組として、11月25日の朝から4~6年生が新栄合板工業を訪問しました。2年前に四日市の工業団地に玖珠町が誘致した、本社が熊本県水俣市にある株式会社です。私も知らなかったのですが、案内をしてくださった八尋崇さんによると“合板”の読み方は “ごうばん”ではなく、正式には“ごうはん”だそうです。

 さて、はじめは施設内の部屋で八尋さんの説明を聞きました。やはり施設も木造だったので、トイレの便器も木造なのでは?と思い入ってみましたが、さすがに便器は陶器でした。合板は目を互い違いにして板をはり合わせていくこと。合板の種類や用途、そして合板ができるまでの工程を詳しく説明してくれました。木材は大分県産材(日田杉が多い)と熊本県産材を使っており、もちろん玖珠の杉やひのきも使っているそうです。また、子どもたちがすでに学んだ廃材のエネルギー変換の話や木造建築物や家具などに使用されている合板の炭素固定の話もあり、これまでの学習が生きていることを実感できました。

 その後、工場内を八尋さんに案内していただきました。説明を受けた工程順に合板ができるまでを見学し、いい製品を作るために従業員の方が手作業や目で点検したりする姿も見られました。170度くらいの熱で合板をプレスする機械もあるせいか、工場内は暖かかったです。「工場内は暖かいですね。」と従業員の方に聞いたところ、「冬はいいのですが、冷房がないので夏はたまりません。」という答えが返ってきました。あとで伺ったのですが、工場で出た木の端や木の皮は、工場内の燃料として使うほか、天ヶ瀬にある企業(工場)へ出荷しているそうです。その工場では、木質バイオマス発電所用燃料を製造しているそうです。環境にも配慮していることがうかがえます。

 質問タイムでは、ほとんど小田小からの質問でさすが積極的な小田小だと感じました。丈介さんの「接着剤を塗って板をはり合わせる工程で、機械の下からも板が出てきているのはなぜですか。」という質問に、八尋さんは「するどい質問ですね。それは、合板の一番上と下はヒノキで中の3枚は杉なんです。」と教えてくれました。丈介さんもさすが6年生、“よく見てるなあ”と感心させられました。 約90分間の工場見学でしたが、とてもいい勉強になりました。本来、新栄合板工場見学は1学期に計画していたのですが、コロナウィルス感染症防止のために見学できなかったのです。見学できて本当によかったと思いました。子どもたちも真剣なまなざしで見学し、耳をダンボのようにして話をよく聞いていました。