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学校からのお知らせ

心肺蘇生法講習会
2021年07月26日

 7月9日(金)の1学期期末PTAの折りに、日田玖珠広域消防本部玖珠消防署から繁田さんとワトソンさんのお二人にきていただき、『心肺蘇生法講習会』を開きました。(PTA生活環境・広報部主催)実は、玖珠町・九重町でコロナ感染者が一人でも出れば、中止になる状況でしたが、幸いに感染者が出ることがなく実施できました。お二人から、心臓マッサージ(胸部圧迫)の行い方とAED(自動体外式除細動器)の扱い方の説明を聞き、保護者・児童・先生が実際に体験してみました。

 ◎救命処置の手順

 (倒れている人がいたら、自分の)安全確認をしてから助けに行く。

①反応(意識)を確認する。

 ・(肩を軽くたたきながら)声をかける。→「大丈夫ですか」など

  反応がない。手足が動かない。→意識がない

②助けを呼ぶ。

 ・指示を出す(119番通報、AEDを持ってきてもらう)

③呼吸の確認(感染症のおそれがあるので顔は近づけない)

 ・“意識なし、呼吸なし”だったら↓

④胸骨圧迫

 ・口元をタオルでおおう。(ウィルスがでる可能性があるから)

 ・速い速度(1分間で100~120回)で絶え間なく圧迫する。

⑤人工呼吸(感染症のおそれがあるので、今は実施しない。)

  ・本来は、胸骨圧迫を30回して、人工呼吸2回だが・・・・!。

 ◎AEDが到着したら

  ・AEDには成人用と小人用の切り替えがある。

  ・小学生以上には成人用を使う(パットも)

  ・AEDの指示(言う)とおりに動く。  

     ↓

   電気ショックを与える指示が出たら、ボタンを押す。

     ↓

   電気ショック後に、胸部圧迫を再開する。

 意識なし、呼吸なしの状態で何も措置をしなかった場合、救急車の到着に4分かかったとして、助かる確率は20%以下だそうです。しかし、心肺蘇生をすると50%以上の確率で助かるそうです。どれだけ、心肺蘇生法が重要かわかります。いつどこで、そういう場面に遭遇するかわかりません。何度も講習会を持ち、毎年確認することが大切です。

 続いて、『気道異物の除去』(のどにつまらせたら)の説明がありました。まずは、咳をさせることがよいそうです。しかし、異物がのどにつまると咳もでないことが普通だそうです。そのときは、“腹部突き上げ法”というのがあって、おなかを手で突き上げます。もう一つは“背部叩打法”といい、背中を上に突き上げるようにたたくやり方です。こどもはこちらのほうがいいと言っていました。

 毎年、新しいことを学んだり、変わった方法も教えてもらうので、充実した講習会だと言えます。