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諦めずに努力する大切さを話した2学期始業式

諦めずに努力する大切さを話した2学期始業式

 8月25日(月)に行った2学期の始業式で、全国高等学校野球選手権全国大会(甲子園大会)に出場し、大分県代表の明豊高校、そして選抜優勝校であり今大会も優勝候補筆頭だった横浜高校を破り、見事ベスト4に入った県立岐阜商業のライトを守っていた横山温大選手のことについて子どもたちに次のように話しました。

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 校長先生の夏休みの思い出は、高校野球です。明豊高校の応援をしていたんですが、3回戦で明豊と対戦した県立岐阜商業のライトを守っていた選手の姿に感動しました。横山温大選手といいますが、横山選手は左手の指がありません。でも、みんなと一緒に野球をしています。守備の時はどうするかというと、右手にグローブをはめてボールをキャッチした後、すぐに左わきにグローブを挟み右手でボールをつかんで投げるのです。バッティングはどうするかというと、左手ではバットを握れないけど、右手で握ったバットを押し込むようにしてボールを打っているのです。
 横山選手の中学校の時に指導者は、こんな言葉を話していました。「江南ボーイズ時代も、もくもくと練習して。お父さんにも協力してもらって、家に帰ってからもかなり練習していた。指がないのでバットをしっかり握れない。バッティングでも高校になると球も速くなるし重たくなる。県立岐阜商業という強豪校に入って、ハンデを抱えてレギュラーになるのは正直難しいんじゃないかと思っていた。それに打ち勝ってスタメン取って、彼はすごく頑張ってるんだなと思った。」
 また、横山選手はこう語っていました。「こういうハンデがあっても、ここまでやれるっていうのを示せたと思うし、子どもたちにも同じような子がいたら、またこの場所に立って自分みたいに活躍ししくれるとうれしい。」「今まで周りの子とかに負けないぞという気持ちで、まずはチームでの競争とかも諦めず最後までやってきてこの場所に立てているので、最後までやってきて努力してきて良かったかなと思います。」
 私たちは、すぐ無理だと諦めてしまいがちです。校長先生は野球が大好きだったので、子どもの頃野球をしていましたが、もし自分の指がなかったら、野球するのは無理だと諦めていたかもしれません。たとえ野球をしていてもレギュラーになるのは無理だと諦めていたかもしれません。今でも何かのせいにして、どこかで諦めている自分がいますが、横山選手のプレーを見ていて、そんな自分が恥ずかしくなりました。何でも言い訳せずに努力し続けたいなと思わせてもらいました。ぜひ、みんなも自分の可能性を信じて、すぐに無理だと諦めずに、チャレンジして、努力を積み重ねてほしいなあと思います。ライバルは、1学期の自分です。1学期の自分より、少しでも一歩でも成長していけるといいですね。みんなの2学期の姿に期待しています。みんなならきっとできると信じています。先生たちと一緒にがんばっていきましょう。