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おでかけ号に乗って「成仏」してきました!?

おでかけ号に乗って「成仏」してきました!?

 8月8日(金)、国東小校区内のことをもっと詳しく知るため、長期休業中の校区内探訪企画第2弾として、「おでかけ号」(コミュニティバス)の上国崎線に乗り、「成仏(笑)」してきました。(第1弾は冬休み中の「小門山登山・雄渡牟礼城跡めぐり」)
 終点の上成仏バス停に到着すると、国東市の黙認ヒーロー・国東オコスンジャーが「ようこそ、成仏くださいました!」と晴れやかな声で出迎えてくれ、なんと「成仏証明書」まで手渡してくれました。そこには次のように書かれていました。
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 本日あなたが成仏したことを証明いたします。ほんの一緒でも豊かな自然に癒され、美味しい空気をご堪能いただければ幸いです。なお、お楽しみいただいた内容など口コミ SNSで拡散いただければなお幸いです。成仏したことで、あなたに今よりもっと幸せが訪れますように。
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 気持ちよく成仏できただけでなく、これまでケーブルテレビでしか見たことのなかった国東オコスンジャーに、間近で会うことができました。マネージャーの方とは以前にお話ししたことがありましたが、やはり本物は一段とカッコよく、素敵でした。これで、もう思い残すことはありません!
 今回、私は生まれて初めて「おでかけ号」に乗りました。アストくにさきのバス停から、私を含めて10名ほどが乗車し、高齢の方が多い印象でした。お客さんが乗車する際、運転手さんは「ゆっくりでいいですよ。」「慌てなくていいですよ。」と、何度も優しく声をかけておられ、その姿に心が温まりました。
 田深商店街のバス停からはガイドさんが乗車され、初めて乗る方には「麦っこストロー」(小麦から作られたストロー)をプレゼントしているようで、私もありがたくいただきました。プラスチック製ストローはリサイクルが難しく、自然分解されずに海に流れ着いて海洋生物に悪影響を及ぼすことがあります。また、細かく砕けたマイクロプラスチックは、生態系を汚染し、魚介類を通じて私たち人間にも影響を与える可能性があります。きっとガイドさんは、環境への配慮から「麦っこストロー」を配布されているのでしょう。
 「おでかけ号」で驚いたのは、バス停に限らず、乗客のニーズに応じてどこでも降車できることです。しかも、乗客が何も言わなくても、運転手さんが一人ひとりに気を配って、自然に停車していました。聞くところによると、乗車する際も、バス停でなくても手を挙げれば乗せてくれるそうです。なんという行き届いたサービスでしょう!上国崎線は週1回金曜日だけの運行ですが、運転手さんと地域のみなさんとの温かい心の触れ合いを感じました。
 ガイドさんによれば、上国崎の路線バスは戦時中の1945年3月から運行を開始し、2021年3月までの75年間、地域の方々の大切な交通手段として親しまれてきたそうです。最後に運行されたバスは「リエッセ」という名前だったそうですが、なんと今回乗ったコミュニティバスがその「リエッセ」でした。今もこうして活躍していることに感動しました。
 この日、終点の上成仏バス停まで乗車したのは、ガイドさんと私を含めて4人でした。現地では地域の方が、丹精込めて育てた新鮮な野菜をたくさんプレゼントしてくださいました。また、国東オコスンジャーを囲んで記念撮影もさせていただきました。時刻表では到着から出発までわずか1分しかありませんが、運転手さんは「私は時間よりも思い出を大事にするのです。」と誇らしげに語りながら、ゆったりと待ってくださいました。
 往復のバスの車窓から見えるのどかな田園風景には、心が癒されました。元気な方はもちろん、ちょっとお疲れ気味の方にもおすすめです。片道たったの100円、往復200円で、これだけの体験ができるバスツアー(?)は、なかなかありません。遠くへ旅行に行くのも良いですが、身近な場所にも楽しいところがあるのだと実感しました。
 国東小校区内で、みなさんの知っている「楽しい場所」「素敵な場所」「一見の価値あり!」という情報がありましたら、ぜひお知らせください。取材にお伺いします!