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大迫力の劇団仲間「わすれものの森」の公演

大迫力の劇団仲間「わすれものの森」の公演

 11月5日(火)に劇団仲間のみなさんが、国東小の子どもたちのために東京から来てくださり、音楽劇「わすれものの森」の公演を体育館でしてくださいました。この公演のストーリーには、モノがあふれ豊かになった時代を生きる子どもたちへのメッセージが込められています。

 音楽劇「わすれものの森」の中で、大切な笛をなくしたツトムくんは、放課後の教室に探しに行きます。そこで忘れ物を集めている奇妙な二人組に出会いました。彼らは、忘れ物に3日間気づかなかったら、森に忘れたものを送る仕事?をしていました。彼らが言うには、1~2日目に気づくはずなのに、3日といったら、もう忘れ物をしたことさえ忘れてしまう時間なのだそうです。忘れ物は森の木にかけられて、いずれは実や花になるそうです。ツトムくんは、二人組のおかげで、最後にはなんとか大切なたて笛を取り戻すことができました。
「君たちは、なんでもほしがるだろう?そのくせ、自分のものになったら、すぐにそこらあたりにほったらかしたり、どこかにわすれてしまったりするじゃないか。」との二人組の言葉は、子どもたちにとってドキリとする言葉です。ほしいときはそれしか見えないほどなのに、手に入ったとたん、他のモノにも目が向いてしまいます。モノがあふれている時代。モノだって「忘れられたくない」と願っていること、忘れられたモノは深い森へ行ってしまうこと、そんな想像ができたら、今よりほんの少しモノに対する姿勢が変わるかもしれません。この音楽劇「わすれものの森」の公演を機会に、子どもたちがこれから物を大切にしてくれることを願っています。

 そして、この音楽劇「わすれものの森」に4年生の子どもたちが出演しました。1週間前のワークショップで学んだことを生かし、本番では練習の時以上の出来栄えでした。これを機会に将来演劇を目指す人が出るかもしれません。こちらも楽しみです。