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オリンピックの歴史から考える人権学習

オリンピックの歴史から考える人権学習

 7月12日(金)に3年生で「オリンピックの歴史と女子スポーツについて考えよう」をめあてとして人権学習を行いました。今ではオリンピックに女性が出場することは当然のことですが、なんと第1回アテネオリンピックの時は女性選手の出場は0人、つまり女子にはオリンピックに出場する資格が与えられていなかったという衝撃の事実から授業はスタートしていきました。「なぜ、少しずつ女子競技が増えてきたのか?」を考えることにより、「女子だから」という理由でオリンピックの参加を認めないのはおかしいという考えに至りました。子どもたちは、「男のくせに泣くな。」と言われて辛かったことや弟には認めたスポーツを姉の私には認めてもらえなかったことなど、自分の経験を語っていました。子どもたちには、「男らしさ、女らしさ」より「自分らしさ」を大事にして人生を歩んでもらいたいと感じたところです。

 この授業を見ながら思い出したのは、今NHKの朝の連続テレビ小説で放送されている「虎に翼」です。戦前は女性に弁護士・検察官・裁判官の道は閉ざされていましたが、唯一弁護士の道だけが開かれた時、主人公の寅ちゃんは大学で司法を学び、難関の司法試験に合格し、女性初の弁護士になり活躍するという実話に即したドラマです。当時は寅ちゃんが地獄を見ながら女性の道を先頭に立って切り開いていく、そんな時代でした。では、今はどうでしょうか?すべての人の人権が当然のように保障され、誰もが生きやすい世の中になるよう大人の私たちが努力していかないといけませんね。