10/3 せんせー、カマキリのお尻から変なのが・・・・・
■昼休み、「先生、カマキリのお尻から変なのが出てきた」と子どもたちが職員室外からさけびましたので、急いで運動場へ。やはりハリガネムシでした。
■ハリガネムシの寿命は約1年で、この間に2種類の宿主に寄生するそうです。4~6月頃産まれた卵から孵化した幼虫はすぐにカゲロウやトンボなどの幼虫の体内に寄生。これら宿主のカゲロウ等はハリガネムシの幼虫を宿したまま羽化して成虫になり上陸します。水棲昆虫の成虫がうまい具合にカマキリに食べられると、ハリガネムシはこの捕食者であるカマキリに乗り換えて寄生。カマキリの体内で成長したハリガネムシは夏の終わりから秋にかけての時期に宿主から脱出して水中に入り越冬するそうです。越冬中のハリガネムシは何も食べない。4~6月に交尾産卵を終えたハリガネムシは一生を終えるといいます。
■このハリガネムシは、なんとお腹の中からカマキリをコントロールして水辺に行くように仕向け、カマキリから脱出して水中に入るそうです。おそるべしハリガネムシ。寄生されたカマキリは寄生によって内臓が痛んでいて、まもなく死ぬとのことです。人間には害はありません。