あけましておめでとうございます。
令和7年(2025年)が始まりました。あけましておめでとうございます。
今年は巳年です。へびは何度も脱皮を繰り返して大きく成長していきます。そのため、巳年は「成長」の年ともいわれています。今年は、去年までの自分の殻をやぶって、心も体もひとまわり大きくなることを願っています。
1月8日の始業式では次のようなお話をしました。
昨年の1月1日は、石川県を中心に大きな地震が起こりました。1年たった今でも、避難所で暮らしている方や家族を探している方がいます。そして今でも、被災された人々を助け、生活できるようにするために、日本中からボランティアとして駆けつけて、一生懸命頑張っている方々がたくさんいます。
そのような話を聞いて、国民的小説家の司馬遼太郎さんの「二十一世紀を生きる君たちへ」の文章を、みなさんに紹介したいと思いました。
『竜馬がゆく』などの歴史小説を書かれた司馬遼太郎さんが、子どもたちに向けて書かれた文章を紹介します。
「私たち人間は助け合って生きています。原始時代は家族を中心とした世の中でした。それが、だんだん大きくなり、今は世界中の人たちが助け合って生きる世の中になってきました。人間にとって「助け合う」ということは生きるために必要なことなのです。私たちが助け合って生きるためには、どんなことができるようにならなければならないでしょうか。」
司馬遼太郎さんは、「助け合うこと」から笑顔が生まれるとして、次の3つの心の大切さを伝えています。一つ目は、「人の痛みを感じる心」 二つ目は、「やさしい心」 三つ目は「思いやりの心」です。
例えば、「友だちの心の痛みに気付き、正しいことができるように」、みんなで勇気をもって挑戦することです。
クラスの中で困っていたり、いじられたりしてつらそうな人がいたら、その場で困っている人の気持ちを相手に伝えて助けたり、それに気付いた周りの人も正しいことを行うという気持ちをもち、力になってあげることです。
みなさんが、この3つの心を持ち、行動に移すことができるようになれば、「どんなに大変なことがあったとしても、私たち人間は、それを乗り越え、世界中の人々が仲良く暮らせる時代になるに違いない」と司馬遼太郎さんは伝えているように思います。
そのために、みなさんは、心を新たにして、安岐中央小学校の中で起こる様々なことを通して「助け合うこと」の大切さを学び、みんなで「生きていくための力」を付けてください。
先生たちも、みなさんの学校生活の様子を見守りながら、その時々で声をかけ、時には、その言葉や行動を認め、ほめ、励まします。時には、何が問題だったのか振り返りながら、次からの適切な言葉や行動につながるようにしていきます。
3学期も、みんなで頑張って、「言葉でつながる」「友だちと学び合う」「たくましく生きる」笑顔いっぱいで楽しい学校をつくっていきましょう。
最後に、1月2日~3日 第101回箱根駅伝がありました。
タスキをつなぐことは、「心」を『つなぐ』こと。一人ひとりの思いがしみ込んだタスキをつなぎ、ゴールまで運んでいく駅伝は、見ているものを感動させます。
3学期は、一人ひとりの心・思いをしっかりとつなげていく時です。特に、6年生は、中央小リーダーのタスキを5年生にしっかりつないでください。5年生は、そのタスキをしっかり受け取り、6年生の姿を見て学んでいってください。期待しています。
みんなの思いが一つになった時、これまで以上の素晴らしい安岐中央小学校になると思います。
今年も、安岐中央小学校、安岐中央幼稚園に関わる全ての皆様で、思いを一つにし、『学校・幼稚園が楽しい』と感じることができるような取組を続けていくことを新年の誓いとします。どうぞよろしくお願いいたします。