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郷土の誇り再発見!「七島藺植え付け体験」(5年)

郷土の誇り再発見!「七島藺植え付け体験」(5年)

 6月7日(金)に5年生の総合的な学習の時間で、七島藺工房ななつむぎの岩切千佳さんをお招きし、七島藺の植え付け体験を行いました。この活動は例年5年生が行っています。

 さて、「シチトウイ」とは、現在大分県国東半島のみで生産されている畳表の材料となる植物です。日本で唯一の生産地となります。イグサと違い耐久性にとても優れていて、主に柔道畳などに使用されています。前回の東京オリンピックでも国東産の七島藺が使われました。よく知られています「琉球畳」も七島藺で作られたものです。七島藺発祥の地は鹿児島県のトカラ列島。当時人々が住んでいたのは七つの島だったことから「七島イ」と呼ばれるようになったそうです。

 今回の植え付け体験では、まず七島藺伝統工芸家の岩切千佳さんから、七島藺の歴史や育て方、七島藺を使った伝統工芸品など教えていただきました。そして、岩切さんが掘り上げてきた株を2,3本ずつに株分けします。根が密集していて、新芽を取らないように気をつけながら株分けを行いました。

 次に一人一鉢の植え付けです。はじめに5㎝ほど土を掘り、そこに一本ずつの株を植えていきます。なかなかまっすぐ立たず苦戦している子どももいましたが、どの子もしっかりと植え付けることができました。最後に、根から30㎝ほどで切りそろえます。

 今後は、学校で毎日の水やり等のお世話をしていきます。夏休みには持ち帰り、自宅でのお世話を続けます。秋の収穫後には再び岩切さんをお招きし、七島藺を使ったクリスマスリースやしめ縄づくりに取り組む予定です。今からとても楽しみです。

 今回の体験活動で、5年生の子どもたちは「七島藺は安岐町だけで育てていることを知らなかった」「七島藺は三角形の茎でかっこいい」「立派に育つまでちゃんとお世話をしたい」「リース作りが楽しみ」などの感想をもちました。この一連の活動を学習していく中で、「郷土に誇りをもつ」中央っ子になってほしいと思います。