情報モラル教育
現行の学習指導要領では、情報活用能力が、言語能力や問題発見・解決能力等と同様に「学習の基盤となる資質・能力」と位置付けられ、教育課程全体で確実に育むことと明記されました。
情報活用能力を育成していくためには、3つの力を育んでいく必要があります。
まず1つ目は、ICTの基本的な操作、情報の収集・整理・発信といった「情報活用の実践力」、2つ目は、プログラミングなどの「情報の科学的な理解」、3つ目は、情報モラルなどの「情報社会に参画する態度」です。
こういった力を子どもたちに付けてあげることで、子どもたちがこれからの情報社会をよりよく生きていくことに繋がると考えています。
今回、情報モラルに関する力をつけるために、ICTサポーターの清里かなえ氏をお迎えし、5・6年生を対象に「インターネット(オンラインゲームを含む)を使う時に気をつけること」について、以下のとおりお話をしていただきました。
1 SNSやメールなどに書き込みをする時
一度書き込みをすると消えないので、
①自分が言われて嫌なことは書かない。
②送信する前に、相手がどう思うかを考えて読み返す。
2 知らない人からメールが届き、転送するように書かれていた時
内容が正しいとは限らないし、チェーンメールやフェイクニュースかもしれないので、他の人に転送しません。
3 ネットで出会った人に見せてはいけないこと
悪い人が何かを狙っている場合がある。
①ユーザーIDとパスワード(アイテムを交換しようと言われても断る。)
②名前
③住所
④電話番号
⑤メールアドレス
⑥顔写真
⑦家の近くで撮った写真(写真から住所がわかる場合がある。)
4 ネットで出会った人に会ってはいけない
相手は悪意を持った人かもしれないし、性別や年齢もウソかもしれない。犯罪に巻き込まれる場合もあるので絶対に会ってはいけません。
5 ゲームやアプリの対象年齢を確認すること
Fortnite(フォートナイト)・15歳以上
TikTok(ティックトック)・13歳以上
Twitter(ツイッター)・13歳以上
Instagram(インスタグラム)・13歳以上
YouTube(ユーチューブ)・13歳以上
会社としては、対象年齢を示すことで、「対象年齢以外の人がする場合は、必ず保護者の許可を得て監視のもとで行ってください。何かあっても保護者の責任になります。」というメッセージが込められています。動画投稿サイトには、見てはいけないものを上げている人が多い。それを対象年齢以外の子どもが見てしまっても、保護者の責任になるので文句は言えないことになっています。
アプリをインストールする場合は、おうちの人とよく相談しましょう。心配だったら、フィルタリングをかけることも一つの方法です。
6 長時間、ネットやゲームをやり過ぎないためのポイント
会社は、あなたの興味のありそうなものをどんどん見せて続けさせようとしてきます。それは策略であり、策略に乗らせるような仕組みになっています。オンラインゲームやSNSは歴史が浅く、おうちの人もそんなに使ったことがありません。おうちの人とよく話し合ってルールを決めることが大切です。おうちの人もみなさんもお互いルールを守っていくことが必要です。