七島藺にかける想い~6年生キャリア教育~
1月22日(水)、6年生の総合的な学習の時間に、七島藺工芸作家の岩切千佳さんをゲストティーチャーにお迎えしました。これはキャリア教育の一環で、地域を教材に職業を発見し、社会に果たす役割や仕事に対する夢ややりがいを学ぶことを目的にしています。岩切さんは、七島藺工芸に携わることになったご自分の歩みを、中学生の頃からひも解いて、6年生にわかりやすくお話してくれました。中学生の頃、スポーツが得意だった岩切さんは、絵が得意な友達と一緒にいたことから、「お前もかいてみるか?」という美術の先生の言葉をきっかけに、絵を描き始めたそうです。そして、美術大学に進み、舞台装置をつくる仕事にあこがれ、テレビ局で働く経験もしたとのことでした。宮崎県から大分県に来て、七島藺を知り、作品をつくることになった岩切さんは、国東半島宇佐地域が世界農業遺産に認定された時期とも重なり、2017年には「くにさき七島藺表」として、国の地理的表示保護制度(GI)にも登録されたことで、七島藺が貴重な素材としてされるようになったとお話されていました。岩切さんは、映画「蜩の記」にも機を織る娘の役で出演されたのですが、テレビ局でのアシスタントディレクターとしての勤務経験も生きていて、「自分がしてきたことはすべて無駄ではなく、今につながっている」とお話されていました。
ワークショップでは、七島藺を編む作業も6年生に経験させていただきました。地域の特産、地域の職業、携わる方々を知ることで、子どもたちが国東の良さを知り、新たな発見、自分の将来や職業に対する思いをもつきっかけを与えていただきました。岩切さん、ありがとうございました。