月に関する学習をした宇宙教室
10月4日(水)に、6年生を対象に大分県東部振興局の計らいにより、梅園の里「天球館」の成松館長を講師にお招きし宇宙教室を実施しました。理科の「月と太陽」の学習の一環として、主に月のことについて多く学びました。月と人間との関係について、以下のとおり成松館長が歴史の流れをたどって話してくださいました。
【月を眺める時代】
月は地球に一番近い天体なので、私たちの生活にいろんな影響を与えている。月の満ち欠けの周期はおよそ29.5日(ほぼ一ケ月)なので、昔は世界中のほとんどの国が暦は月を基準に作っていた。稀に太陽を基準にしていた国(ジンバブエなど)もあった。太陽の方が正確だが、太陽を見つめるのは眩しいので少なかったようだ。今年は9月29日が「中秋の名月」(旧暦では、秋は7月・8月・9月であり、秋の真ん中の8月15日)で、ちょうど満月だったが、「中秋の名月」がいつも満月とは限らない。次は三年後になる。
【月を調べる時代】
今から400年前に望遠鏡(口径2.5㎝倍率約20倍)が発明されてから、月を調べる時代になった。月に望遠鏡を最初に向けたのは1609年のガリレオ・ガリレイであった。その後、クレーターに名前を付けるようになった。月はいつも同じ面を地球に向けているので、月の裏は地球からは見えない。
【月に行ける時代】
1969年、アメリカのアポロ11号が初めて有人月面着陸に成功した。その後、合計6回成功したが、当時の日本の国家予算くらいの莫大な予算が必要であったため、1972年にアポロ計画は終了した。その後、無人探査機が月に行くことになる。
1973年 旧ソ連・ルノホート
2019年 中 国・玉兎二号
2023年 インド・チャンドラヤーン三号(月の南極に着陸)
※今後の計画
2024年 アメリカ・アルテミス2(4人を載せて月を周回する予定)
2026年 アメリカ・アルテミス3(有人月面着陸予定)
民間大手企業は月面基地構想を描いており、今後は宇宙飛行士に限らず月に行ける時代になる。