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「クスノキと一本足鳥居の物語」~平和集会~

「クスノキと一本足鳥居の物語」~平和集会~

12月10日(水)、6年生が長崎の修学旅行の学びについて平和集会で発表しました。長崎の「クスノキと一本足鳥居の物語」という劇を6年生が演じました。

長崎市の山王神社の参道には、一の鳥居から四の鳥居までありましたが、1945年(昭和20年)8月9日の原爆投下により、爆風に対して並行に建っていた一の鳥居と二の鳥居を残し、あとはすべて倒壊してしまいました。
一の鳥居はほぼ原型のまま、二の鳥居は爆風で笠石がねじまげられ、爆心側の左半分が吹き飛ばされたものの奇跡的に右半分だけの一本柱の状態で残りました。しかし戦後の昭和37年、一の鳥居は交通事故により倒壊したため現在も当時のままの姿で立っているのは、二の鳥居だけとなりました。

そして、様々な樹木に囲まれた山王神社の境内入口にどっしりと根をおろし、青々と茂る葉と力強く伸びる大クス。
この大クスは、1945(昭和20)年8月長崎市上空で炸裂した原子爆弾により、幹に亀裂が入り枝葉も吹き飛ばされ、熱線で焼かれ一時は枯死寸前となりました。しかしその後、奇跡的に再び新芽を芽吹き次第に樹勢を盛り返して蘇り、焼け野原から復興に向かう被爆者らを勇気づけました。平和や再生のシンボルとして親しまれ現在では長崎市の天然記念物に指定されています。長崎市出身のアーティスト福山雅治さんの楽曲「クスノキ」のモデルにもなっています。

6年生の劇はこの「クスノキ」と「一本足の鳥居」が物語を進め、原爆の悲惨さや、被爆した人の苦しみをうったえました。

修学旅行の学びを全校児童に伝え、平和への思いを改めて強くした平和集会になりました。