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昨日(12月17日)、県庁の正庁ホールで、第46回大分県学校栄養士研究発表会がありました。2件の研究発表のうち、1件は東渓小学校の三宅先生の発表でした。タイトルは、栄養管理と地産地消を結びつける献立の作成 ~郷土愛をもち、自己管理できる児童の育成~。何百人もの人が集まった大きな会場で、立派に発表されていました。拍手をしましょう。鉄分、ビタミンC、食物繊維を現状よりも多くして、食塩相当量を減らす、制約条件として、費用(コスト)と調理時間を許容範囲内とすること、というのがあります。これは、研究所の研究開発、工場の技術開発に相当する、非常に高度な仕事です。個人的に非常に興味がある最適化問題です。工場では、コンピュータも駆使して、最適条件を得ることができると想像します。ところが、です。献立ですので、官能評価と申しますか、おいしさまで求められます。残食量を減らしたいということもあるので、児童・生徒の好みにも合致していないといけません。こう考えると、非常に難しい仕事をされていることがわかります。でも、やりがいもたくさんある仕事ですね。三宅先生は、毎日、給食を子どもたちと食べて、現場で子どもたちの意見を聞くことも忘れません。そういう栄養教諭の先生に作っていただいている給食。今日もおいしくいただきました。研究発表では、副食の残食量を大きく減らしたという成果も発表されていました。これは、子どもたちの意識が変わり、なるべく残さないようにしようと行動が変わったからです。子どもたちの意識を変えるのに、たくさんのことを実践されました。その実践が見事に開花しました。意識が変われば行動が変わる。逆に言えば、意識が変わらなければ行動は変わらない。意識を変えるために知恵を絞る。伝える。学校教育そのもの、働き方改革にも通じることを、発表いただけたと思っています。ありがとうございます。