【校長コラム No.30 自己肯定感】
失敗を恐れずにどんどん挑戦する子どもと、失敗を恐れて挑戦しない子どもがいます。なぜ、失敗を恐れるのでしょうか。きっと、他の人の目が気になるから。失敗すると、他の人から笑われる。この理由が一番大きいでしょう。そもそも他の人と比べる必要はありません。笑う人には笑わせておきましょう。では、なぜ、他の人の目が気になるのか。これまで生きてきた環境の中で、他人軸で評価する大人がいたからだと想像します。他の人と容赦なく比べる大人が、失敗を恐れて挑戦しない子どもを育んでいるのかもしれません。そうだとすれば、罪作りです。自分の人生ですので、他人軸ではなくて自分軸で見られるようになりたいもの。これを支えるのが、自己肯定感だと思います。自己肯定感とは、自分の存在を認めて肯定する感覚、もっと簡単に言えば、ありのままの自分をそのまま受け入れる感覚。何かができるとか、他の人よりも優れているとか、そういうことではなく、自分が存在することの肯定です。他の人は関係なく、自分の存在を肯定できれば、他の人の目を気にせず、挑戦できる人になれないでしょうか。どうやって自分の存在を肯定するか。単純ですが、自分のよいところ、よくないところ、好きなところ、好きではないところを書いてみて、客観的に自分を見る、それだけ。大切なことは、他の人の目を気にして生きるのではなく、自分らしく生きること。