【校長コラム No.20 意識改革】
意識改革とは,今までの考え方を変えて,新しいものの見方や行動を取り入れること.自分の考え方を変えることが非常に困難なことから,意識改善ではなく,意識改革と言うのでしょう.校長になって二年間,ずっと,先生方の働き方を変えたい,過剰な残業を減らしたいと考え続けています.今得られている結論です.主体者の意識が変わらない限り,残業など減りません.残業が増えたとか減ったとか,言っている時点で違います.この言い方は,成り行きですね.コントロールしていません.そうではなくて,限られた時間で仕事を終わらせるという意識と,実践の工夫で,残業時間をコントロールして減らすのです.では,なぜ残業を減らしたいのか.先生方には心身ともに健康で,元気に子どもと接して欲しい,さらに言えば,ご家族や自分の生活も考えて,理想的なワークライフバランスを実現してもらいたいからです.今の働き方を自分の子どもや教え子に勧められるでしょうか.答えは否だと思います.そうであれば,限られた時間の中で計画を立ててやりくりしましょう,と言いたいのです.これって,先生が教室で子どもたちに話していることではないでしょうか.隗より始めよ,です.馬を水辺に連れて行くことはできても,無理に水を飲ませることはできない.子どもが勉強するように机の前に座らせることはできても,無理に勉強させることはできません.全く同じ構造です.他人から退勤時刻の目標を定められたり,ノー残業デーを設定されたりするだけではだめなのです.自らが,限られた時間の中で業務を終わらせる,理想のワークライフバランスを実現してみせる,という意識と実践の工夫をしない限り,何も変わりません.今は,意識を改革してもらえるような声かけと働きかけをするようになりました.昨日,研修で,残業時間削減に成功した方から,意識を改革しないと働き方改革は実現しないということばを耳にしました.やっぱりそうだなと思い,すっきりしました.