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画面越しにも届く真心 ― 1学期終業式 ―

画面越しにも届く真心 ― 1学期終業式 ―

7月17日(金)、1学期終業式を行いました。

本日は、熱中症防止のため、全校児童が体育館に集まる形ではなく、各教室をオンラインでつないで実施しました。

式では、各学年の代表児童が「1学期がんばったこと」を発表しました。どの学年の代表も、話題を一つに絞り、自分が取り組んだことやできるようになったことを具体的に述べていました。

また、教室で発表を聞いている子どもたちの姿も印象的でした。発表を聞きながらメモを取る姿、画面越しに発表者へ拍手を送る姿がありました。

目の前に相手がいなくても、その人の思いを受け止めようとすること。画面の向こうにいる友だちに真心を届けようとすること。そうした姿にも、高瀬小学校が大切にしている「真実」につながる学びが表れていました。

校長講話

1学期の始業式で、高瀬小学校の校訓「真実・自主・協同」の中から、今年は特に「真実」をめざしましょうと話しました。
高瀬小学校で大切にしている「真実」とは、すぐに答えを決めるのではなく、よく見たり、比べたり、理由を考えたりしながら、自分なりの「よりよい答え」を見つけていくことです。
この1学期、先生方は、みなさんのそんな姿をたくさん見つけていました。

今日は、先生方が通知表に書いた言葉の中から、各学年一つずつ紹介します。
まず、1年生です。
「友だちとの話合い活動の中で、『わかった』とつぶやくことも増えました。」
友だちの話をよく聞いたからこそ、分からなかったことが「わかった」に変わったのですね。
自分一人では気付かなかったことに、友だちの考えから気付く。
これも「よりよい答え」を見つけた姿です。

次は、2年生です。
国語では、トマトの大きさを「ピンポン玉くらい」、においを「ミントみたい」と表現しました。
トマトを何となく見るのではなく、形や色、大きさやにおいまで細かく確かめています。
そして、自分が見つけたことを、読む人にも伝わるように言葉を選びました。
よく見て、相手に伝わる表現を考える。これも「真実」を求める姿です。

3年生です。
理科では、日本のタンポポと西洋のタンポポの違いに着目し、気付いたことを発表しました。
二つのタンポポを比べたからこそ、同じところや違うところを見つけることができました。
「どちらもタンポポだから同じ」と決めつけず、よく比べて違いを見つける。
これも大切な学び方です。

4年生です。
計算の仕方について、友だちの話を聞いて納得し、さらに言い方を変えて説明することができました。
友だちの説明を聞いて「なるほど」と思うだけでなく、自分の言葉で説明し直しています。
自分の言葉で説明できるということは、本当に分かったということです。
友だちの考えを受け止め、自分の考えとして組み立て直す。
これも「よりよい答え」を求める姿です。

5年生です。
国語の報告文の学習で、海の危険生物について友だちと調べ、毒のあるものと、毒のないものに分けて整理しました。
調べたことを、そのまま全部並べたのではありません。
集めた情報を比べ、仲間分けをして、読み手に分かりやすく伝わるように考えました。
情報を整理し、本当に伝えたいことを明らかにする。
これも「真実」に近づくための力です。

最後は、6年生です。
1年生のお世話で、なかなか言うことを聞いてくれない場面でも、相手のペースに合わせて根気強く関わり、最後まで温かく見守りました。
自分の考えを押し付けるのではなく、目の前の1年生の様子をよく見て、関わり方を変えたのですね。
相手の立場になり、「この子には、どのように関わるとよいだろう」と考えることも、「よりよい答え」を求めることです。
こうして見てみると、「真実」や「よりよい答え」は、テストの中だけにあるのではありません。

よく見ること。
比べること。
友だちの考えを聞くこと。
自分の言葉で説明すること。
情報を分かりやすく整理すること。
相手の立場になって考えること。
みなさんは、この1学期、さまざまな場面で「よりよい答え」を求めていました。
今日は、このあと通知表を受け取ります。
通知表を見るときには、できたか、できなかったかだけでなく、
「先生は、自分のどんな成長を見つけてくれたのかな」
「自分は、どのようなことを考えられるようになったのかな」

「2学期は、どんな力をもっと伸ばしたいかな」と考えてみてください。
1学期にできるようになったことも、まだ十分にできなかったことも、どちらも次の学びにつながっています。
自分の1学期をよく振り返り、2学期の「よりよい自分」につなげてほしいと思います。
夏休みには、学校ではできないさまざまな経験が待っています。
健康と安全に十分気を付け、自分の命を大切にして過ごしてください。
8月6日の登校日、そして2学期の始まりに、元気なみなさんと会えることを楽しみにしています。

保護者・地域の皆様へ

最後になりましたが、保護者の皆様、地域の皆様には、日頃より本校の教育活動に温かいご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
1学期も、授業参観、各種行事、登下校の見守り、学校田や学校林の整備、体験活動へのご支援など、さまざまな場面で多くのお力添えをいただきました。
子どもたちの学びや成長は、学校だけで成り立つものではありません。家庭や地域の皆様の支えがあってこそ、子どもたちは安心して学び、自分の力を伸ばしていくことができます。
今年度、本校では「真実」を軸に、一人一人の考えや感じ方を大切にしながら、よりよい答えを求める子どもの育成に取り組んでいます。学校・家庭・地域がそれぞれの立場から子どもたちを見守り、支え合うことが、子どもたちの確かな成長につながっていくと考えています。
夏休みには、子どもたちが家庭や地域で過ごす時間が多くなります。安全に気をつけながら、心も体も健やかに過ごしてほしいと思います。
高瀬小学校は、これからも子どもたち一人一人の育ちに真心をもって向き合い、保護者・地域の皆様とともに歩む学校づくりを進めてまいります。
今後とも、変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。