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心のコップを想像して ― 5年生 いじめ予防教室 ―

心のコップを想像して ― 5年生 いじめ予防教室 ―

12月4日(木)、大分県スクールロイヤー活用事業として、熊谷洋佑弁護士を講師にお招きし、5年生で「いじめ予防教室」を実施しました。

はじめに、熊谷弁護士から○×クイズが出題されました。
「いじめは、法律ではっきり禁止されているか?」
正解は「〇」。
多くの子どもたちが不正解で驚いた様子でしたが、「いじめ防止対策推進法」には、
「児童等は、いじめを行ってはならない。」
と明確に定められていることを学びました。

次に、いじめの定義について、子どもたちにも分かりやすい言葉で説明していただきました。

  • 学校だけでなく、塾・習い事・スポーツクラブなどで知り合った仲間に対して
  • 言われた人・された人の立場からみると
    “つらい・苦しい・悲しい・さみしい” といった心や体の痛みを感じることになる行為はすべて「いじめ」である。
  • SNSなどインターネット上でのやり取りも含まれる。

つまり、いじめは「相手の感じ方」で決まるということです。
自分に悪気がなくても、相手が傷つけば、それはいじめになることを子どもたちは真剣に受けとめていました。

続いて、言葉による悪口や変なあだ名、汚い言葉、さらにはSNSでのトラブルなど、いじめの種類についても詳しく学びました。

また、熊谷弁護士からは、人の心を「コップ」にたとえるお話もありました。
小さな嫌なことが一滴ずつたまっていくと、やがていっぱいになり、あふれてしまうこと。
そのコップの大きさや形は人によって異なり、外からは見えないこと。
だからこそ、何か言ったり行動したりする前に、相手の気持ちを想像することが大切であると教わりました。

一方で、「だから関わらない」のではなく、
相手を思いやりながら、友達の輪を広げていく方が人生は豊かで楽しくなるという前向きなメッセージも子どもたちの心に響いていました。

子どもたちは終始真剣な表情で話を聞き、多くの気づきや学びを得たようでした。
今回の学習を、日々の生活や友達との関わりに生かしていってほしいと思います。

12月9日(火)には、6年生でも「いじめ予防教室」を実施します。
ご家庭でもぜひ、授業で学んだことを話題にしながら、日頃の人との関わり方や、相手の気持ちを大切にすることについて話し合っていただければ幸いです。