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育友会とともに歩む、学校づくりの今

育友会とともに歩む、学校づくりの今

7月2日(水)、1学期末の育友会を開催いたしました。
ご多用の中ご出席いただきました保護者の皆様、誠にありがとうございました。

当日は熱中症指数が非常に高かったため、全体会は各教室からのオンライン参加という形をとらせていただきました。急な変更にもかかわらず、ご理解とご協力をいただき感謝申し上げます。

■ 課題への気づき

本校では、教育目標を
「よりよい答えを求めて、ともに学び続ける高瀬っ子を育てる」
と定め、日々の教育活動に取り組んでおります。

たとえば、毎朝・夕に子どもたちが通る前庭の校訓石碑が、年月とともに成長したつつじに覆われ、見えづらくなっています。
このように、視点を変えなければ見えてこない課題や、見ようとしなければ気づけない課題が、学校の中には数多くあります。

課題に気づき、改善を進めていくためには、人的・金銭的な支援が欠かせません。
日頃よりあたたかいご理解とご協力をいただいている育友会の皆様には、心より御礼申し上げます。

■ 環境整備の取組

6月22日には、学校林の下草刈りや農業倉庫の片づけ、学級園の改修などに、多くの保護者の皆様がご協力くださいました。暑い中での作業、本当にありがとうございました。

今後は、老朽化した農業倉庫を解体し、スクールバス庫に扉を設置して新たな農業倉庫として活用していく予定です。

また、校舎内の環境整備も少しずつ進めています。

  • たとえば、教室の照明をLEDに交換し、より明るく、学びやすい環境に改善いたしました。
  • さらに、階段の手すりには滑り防止の突起物を設置する予定です。
  • 現在の校舎は、建築から33年が経過しています。これまでは必要なかった対策であっても、子どもたちの行動や安全面をふまえたうえで、滑り台のように使うことがないようにするなど、必要な改善を進めてまいります。

■ 学習支援の取組

学校では、子どもたちの「学びやすさ」を支えるために、日々さまざまな支援に取り組んでいます。

たとえば、ひらがなを書く力を育てる方法として、「大きなマス目のノートを用意する」という手立てがあります。
しかし、これはすべての子どもに有効とは限りません。

確かに、字は書けるが、雑になったり曲がったりする子どもには、大きなマス目が効果的なことがあります。

  • 一方で、文字の形が思い出せない子どもには、マス目の大きさを変えるだけでは十分な支援にはなりません。

また、「わ」と「れ」のように形が似ていて混乱する場合と、「き」と「ち」のように音が似ていて聞き間違える場合とでは、必要な支援の方向性が異なります。
たとえば、「キリン」という言葉を「ちりん」と書く子がいたとします。これは音の認識(聞こえ方・発音)に課題があるケースです。

このように、どのような支援が適切かを判断するためには、「どこで困っているのか」を丁寧に見極めることが何より重要です。

そのため学校では、必要に応じて、保護者の皆様と相談のうえ、専門的な発達検査をお願いすることもあります。

たとえ、よく話せて、話の内容も理解していて、行動にも特に問題が見られないお子さんでも、実は「書くこと」に強いストレスや抵抗感を抱えていることがあります。

そうした場合、「もっと丁寧に書きなさい」と繰り返すことで、逆に学校生活がつらくなってしまうこともあるのです。
検査によって、本人は「きれいに書いているつもり」でも、文字の形を正しく認識する力が弱いと分かることもあります。

これは「やる気が足りない」「努力が足りない」といった問題ではなく、支援の方向を見直す必要があるサインと捉えることが大切です。

こうした背景をふまえ、学校では現在、一人ひとりに応じた「個別の指導計画」の作成を進めております。

■ 生徒指導の取組

生徒指導の面では、子どもたちが安全に毎日を過ごせるよう、以下のような共通のルールについて、育友会運営委員会で保護者代表の皆様と確認をさせていただいています。

これらのルールは、子どもたちを事故やトラブルから守るために必要なものであり、学校が一方的に決めているものではなく、保護者の皆様と共有しながら大切にしている取り決めです。

ご家庭でも引き続きお声かけいただきながら、子どもたちの安全を見守っていただければと思います。

■ 結びに

今後も、「よりよい答えを求めて」、子どもたちの学びと育ちを支える教育活動に取り組んでまいります。

引き続き、育友会の皆様のご理解とご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。