ICTで深める思考と表現 ― 第1回校内授業研究会 ―
第1回校内授業研究会では、6年生の国語の授業を全学年の教員で参観しました。
単元のゴールは、自分の体験をもとにデジタル機器の使い方に関する課題を見つけ、その解決方法を提案文としてまとめることです。
子どもたちは、「スマホ依存」や「ネットトラブル」など、身近な問題をテーマに選び、自分の思いや考えを根拠とともに、説得力のある文章で伝えることに挑戦していました。

この日の授業では、説得力のある提案文するために文章構成を見直しました。
これまでにデジタル付箋にメモしてきた内容をもとに、主張と根拠の関係を整理しながら、自分の考えが読み手に伝わるよう構成を工夫する姿が見られました。
子どもたちは、日ごろから慣れ親しんでいるタブレット端末を使いこなし、思考の可視化や友だちとの共有に活用するなど、デジタルツールを効果的に使いながら、集中して学習に取り組みました。

こうした子どもたちの姿は、参観した教員にとっても大きな学びとなりました。
ICTを自在に活用しながら主体的に学ぶ姿からは、日々の積み重ねの重要性や、環境を整えることの意義が実感されました。
多くの教員が、授業中の子どもたちの様子をタブレット端末で記録し、事後の検討会ではその記録を活用しながら意見を交わしました。
子どもたちにとって使いやすい学習環境を整えていくためには、教員自身も学び続け、実践を重ねていくことの大切さをあらためて確認する機会となりました。



