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1年道徳 かぼちゃのつる

1年道徳 かぼちゃのつる

1年生の道徳で、『かぼちゃのつる』というお話をとおして、「がまんすること」について考えました。

このお話に出てくるかぼちゃは、「ぼくはこうしたい」「ちょっとくらいいいじゃないか」と、自分の思いだけで好きな方向につるを伸ばしていきます。ミツバチやチョウが「そこはみんなが通る道だよ」「まだ自分の畑があいているよ」とやさしく声をかけても、かぼちゃは聞き入れません。ところが、道をふさいでしまったことでトラックにひかれ、痛い思いをして泣いてしまいます。

「なぜ、がまんしないといけないの?」という教師の問いかけに、子どもたちからは
「みんなに迷惑をかけるから」
「自分にも返ってくる」
といった意見が出されました。

「自分もみんなに迷惑をかけることがあるから、がまんする」と、自分の姿をかぼちゃに重ねて振り返る子どももいました。
「ぼくも廊下を走ったりしている」
「わたしも授業中におしゃべりをすることがあります」
といった気づきも、素直に語られていました。

それぞれの発言は、名前とともに黒板に書きとめて位置づけていくことで、子どもたち一人ひとりの思いや気づきが教室に「見える」形で広がっていきました。自分の考えが仲間の学びに役立っていることを実感できたことで、子どもたちの表情にも満足感がにじんでいました。

小さながまんが、まわりの人を気持ちよくさせたり、自分自身もうれしくなったりすることに気づいた子どもたち。
「自分のしたいことを、ほどよくおさえて生活しようとすること」――
1年生にとって、その大切さを知る第一歩となる授業となりました。