あさたろうがやってきた! 絵本×浪曲スペシャル公演
12月1日(月)、1~4年生を対象に、表現活動を応援するアウトリーチとして、絵本作家の飯野和好先生、浪曲師の玉川太福さん、曲師の玉川みね子さんをお招きし、絵本の読み聞かせと浪曲の公演を鑑賞しました。
『ねぎぼうずのあさたろう』シリーズの作者である飯野和好氏が登場すると、子どもたちの目は一気に輝きました。
飯野氏は、あさたろうさながらの“回し合羽に三度笠”、腰には刀を差し、カンカラ三味線を奏でながら、浪曲調の語り口で絵本の世界へと誘ってくださいました。
『ねぎぼうずのあさたろう』のほか、
『くろずみ小太郎旅日記』
『妖怪図鑑』
『おならうた』
も披露してくださり、ユーモアあふれる語りに子どもたちは大いに盛り上がっていました。




続いて、浪曲師の玉川太福さんと曲師の玉川みね子さんによる浪曲の時間です。
はじめに、「何が何して何とやら」という七五調のフレーズを使いながら、三味線の音色に合わせて、浪曲ならではの節回しの仕組みや、音色によって雰囲気が変わることをわかりやすく説明していただきました。子どもたちは、語りの抑揚や三味線の響きによって場面が立ち上がることに興味深そうに耳を傾けていました。
途中では、拍子木を子どもたちにも鳴らさせてもらい、会場には心地よいリズムが広がりました。
最後は、新作浪曲『地べたの二人 おかず交換』を鑑賞しました。二人の男が地べたに座ってお弁当のおかずを交換する――ただそれだけの情景が、語りと三味線によっておもしろくふくらみ、ところどころで笑いが起こっていました。浪曲の魅力を存分に味わえる、楽しいひとときとなりました。



