5年生 人権授業研究会 ― 迷信に向き合い、正しいことを選択する学び ―
11月28日(金)、本校5年生の教室で人権授業研究会を実施しました。教材は、日田市共通教材『木曽の小太郎』です。
物語全体のあらすじは、以下のとおりです。
──小太郎は隣村の娘・かおるとの結婚を家族から反対され、その理由が「きつねつき」という迷信であったことから、迷信に立ち向かいながら真実を広めていく、というお話です。
授業では、主人公「小太郎」の親友である五平にスポットを当てました。
初めは小太郎に「かおるとの結婚をあきらめろ」と言っていた五平が、なぜ考えを変え、小太郎とともに「きつねつきの家は迷信である」と村人に伝えて回るようになったのか──その心の動きを中心に話し合いを深めました。

子どもたちからは、
「自分なら、差別されているときこそ助けたい」
「私は小太郎や五平のような“勇気のいる行動”はできないけど、ほかの方法で助けられるようにがんばりたい」
といった、自分事として物語をとらえる姿が見られました。
事後研修会では、日田市人権・部落差別解消教育課の財津悦子主幹より、
「行動することのよさを考えるとよい。“よさ”を知れば、『それなら自分もやってみようかな』という気持ちにつながる」
という示唆をいただきました。授業をさらに深める貴重な視点となりました。
12月5日(金)の授業参観では、全学年で人権授業を実施します。
子どもたち一人ひとりの学びと成長を、ぜひご参観ください。