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25年の思いをこめて ― 「まるたんぼ」さんの人権講演会

25年の思いをこめて ― 「まるたんぼ」さんの人権講演会

10月15日(水)、育友会育成サポート部主催による人権講演会が開かれました。
今回は、毎月2回、本校で絵本の読み聞かせをしてくださっている「まるたんぼの会」の皆様を講師にお迎えし、全校児童と保護者が一緒にお話に耳を傾けました。

「まるたんぼの会」は、今から25年前の2000年12月に、本校の保護者が発起人となって始まった活動です。
代表の安心院智子さんは、同年7月に刊行された村上淳子さんの『本を読んで甲子園へいこう!』との出会いをきっかけに、読み聞かせの力に関心を持ち、当時の保護者に声をかけて活動をスタートさせました。

グループでは、子どもたちに読み聞かせる本が重ならないように学年ごとにブックリストを作成し、6年間の読み聞かせの記録を大切に積み重ねています。

講演の中で、安心院さんはこれまでの思いを次のように語られました。

「子どもたちに、本の楽しさを伝えたくて、この活動を始めました。読み聞かせを通して、子どもたちに人の話を聞く人になってほしいと思います。本は、放っておいて読めるようになるものではありません。日本語を豊かにするためにも、ご家庭に本を読める環境をつくってください。そして、大人が夢中になって本を読む姿を、ぜひ子どもたちに見せてあげてください。」

穏やかな口調の中にも、熱い思いが込められていました。

その後、3冊の絵本の読み聞かせが行われました。人に寄り添う気持ちに気づかされるお話や、生の声で語られる言葉の温かさに、会場全体が静かな感動に包まれました。

なお、10月12日に開催された第29回市民健康福祉まつりにおいて、「まるたんぼの会」がひた福祉賞を受賞されました。
長年にわたる地域貢献と温かな活動に、心からお祝い申し上げます。

講演会に参加した「まるたんぼ」の会員7名の皆さん

3名の会員による3冊の本の読み聞かせ

子どもたちから花束をプレゼント

村上淳子『本を読んで甲子園へいこう!』

コリ・ドーフェルド:作 石津ちひろ:訳
『ぼくの きもちはね』

柴田 愛子:文 伊藤 秀男:絵
『ぜっこう』

中山 千夏:文 和田 誠:絵
『どんなかんじかなあ』

学年ごとのブックリスト

人権講演会を主催された育友会育成サポート部の皆さん