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考えをつなぎ、解決へ

考えをつなぎ、解決へ

「缶ジュースはどれも1本90円なんだって。」「けっこう安い!」──そんな笑い声から、4年生の算数の学習は始まりました。

問題文は、
「缶ジュースはどれも1本90円です。りんごジュースを5本、オレンジジュースを6本買うと、代金はいくらになるでしょう」
というものです。今日はこれを、( )を使って式に表します。

問題文を読み終えると、子どもたちの中から「かけ算を使いそう」という声が上がります。
先生が「どうしてそう思ったの?」と問いかけると、子どもたちは次々に理由を述べていきます。

「りんごジュースとオレンジジュースをたして11本だから」
「どうして、それがかけ算になるの?」

先生は、「どうして?」を重ねていきます。

「どちらも90円だから、90円の11本分」


「90×5と90×6で別々に計算すると、時間がかかるから」

友だちとのやりとりを通して考えを深めていく中で、
「どれも90円だから、まとめて計算できる」
「90円のジュースを11本買うってことだから、90×11になる」
といった、数量と式の関係に気づく姿が見られました。

「りんごジュースだけなら、90×5で450円だね」──数と式を結びつけながら、式の意味を確かめる姿もありました。

また、友だちの説明に対して「なるほど」「たしかに」と反応し、互いの考えを補い合いながら、自分の考えを言葉にしていく姿も随所に見られました。

学習の終わりには、「終わったら、別の問題をしてもいいですか?」という声も上がり、意欲的に学びに向かう姿が印象的でした。