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12月7日(木) 人権公開授業研究会

12月7日(木) 人権公開授業研究会

 令和5年度ブロック別人権公開授業研究会が姫島小学校6年生のクラスで行われました。授業の題材は「浅黄半襟掛け拒否逃散一揆」です。江戸時代、杵築藩領内の被差別民衆が差別の強制に対し、集団で逃散した事件です。差別の不合理さを理解し、公平公正な社会をつくっていこうとする態度を育むことが狙いです。自分たちの生活と照らし合わせ、自分ならどうするかを考え、勇気をもって行動に移すことの大切さに気付いて欲しいと思います。県教育庁や国東地区の先生方を含め20名以上の教職員に見守らる中行われましたが、全員がその場その場できちんと自分の意見を言うことができました。凄い緊張したと言う子どもが多かったですが、本当に良く考え、頑張ったと思います。本音で自分の考えを発表し、他者の意見を聞いて気付きを得、行動するための方法を見出していました。

 全体協議の中では、県教育庁・三宅指導主事から指導助言を戴きました。教材を過去のものとするのではなく、自分のこととして悩ませる手立てが必要であることや、差別との立ち向かい方について考えさせ子どもの言葉を拾う工夫、不合理なことに出くわした時に命と人権を守る大切さに気付かせる、学んだ知的理解を実生活に生かすことが大事などの示唆がありました。

 海の向こうでは戦争、国内でも様々な社会問題の根底にあるのは差別や人権侵害であることが多く、そんな混沌とした世の中を生きていく子どもたちが、自分で考え、行動できる強い人間に育ってもらいたいと、学校現場の私たちの責任の重さも痛感した研究会でした。