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校長室より

かっぱ先生のひとりごと 「後悔」
2021年09月07日

 知人から栗が届いた。つやつやとした褐色の皮は、季節感と共に思い出を呼び起こす。

 運動会の日、家族で囲む体育館での昼食。三段重ねの重箱の、一の重には赤飯、二の重には母の得意料理、そして三の重には梨や葡萄が鎮座する。特に作法などない。それとは別に我が家では、栗は赤いネットに入れられて最後に華々しく登場する。それを二つ三つ、ポケットに突っ込んで、友だちの声に吸い寄せられるように、僕はゴザから立ち上がる。

 もう少し家族と一緒にいた方が良かったかな…同じ後悔を重ねながら少年は少しずつ大人になっていく。