学校からのお知らせ
■国東半島書初め大会がありました。
・国東小の子どもたちも参加していましたので、参観しました。
■書き初め大会の思い出 糸永 敏明(国東小 校長)
あれは、私が小学校4年生のときのことだったでしょうか。初めて、武蔵東小学校での書き初め
大会に参加しました。書いた字は、「初日の出」。当時、東小の講堂はすきま風が入ってきて、と
ても寒かった記憶があります。紙は、現在の条幅の紙よりも一回り大きく、大筆で書きました。
あまり練習もせずに参加。作品を提出した後、審査の時間があり、しばらくすると講堂に入賞作
品がずらりと貼られました。講堂の内側を一周するくらい、そして窓を全ておおいつくすくらい何
段にも貼られていました。金賞は、金色の紙、銀賞は銀色の紙、そして銅賞は赤い紙が作品の右上
に貼られていました。特別賞には、ひときわ大きい金色の紙が貼られ、その紙には毛筆で「武蔵町
長賞」などと書かれていて、うらやましく、そしてまぶしく見えました。
ところが、自分の学年の箇所を何度も何度も探すのですが、自分の作品は見つからないのです。
入選しなかった作品は貼られなかったのです。そのときのショックは、約50年たった今でもはっ
きりと覚えています。
「帰ろう」と心の中でつぶやき、武蔵西小学校近くの家に向かって歩き始めました。時折、雪が
降る寒風の中、舗装されていない道を5キロくらいトボトボと歩いて帰りました。こごえて家に帰
りつくと、父母が驚いて「敏明! どけして帰ってきたんか⁉」と、叫んだことが心に残っています。
当時、書き初め大会といえば、決まって雪が降り、こごえる手に息を吹きかけながら温めて書い
たものです。参加者も多く、東国東郡一円から4~5百人は参加していたと思います。あれから半
世紀近くたちますが、縁あって昨年度まで武蔵東小の校長として勤務し、閉校の時に当時のことを
懐かしく思い出しました。
書道の方は、50歳頃から牧泰濤先生のご指導を受け、現在でも泰濤書道塾の末席を汚していま
す。今年こそは、県美展書道の部に挑戦しようと思っています。