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学校からのお知らせ

1/5 国東半島書初め大会がありました ~志成学園~
2021年01月05日

■国東半島書初め大会がありました。

・国東小の子どもたちも参加していましたので、参観しました。

 

 

 

 

 

■書き初め大会の思い出   糸永 敏明(国東小 校長)

 あれは、私が小学校4年生のときのことだったでしょうか。初めて、武蔵東小学校での書き初め

大会に参加しました。書いた字は、「初日の出」。当時、東小の講堂はすきま風が入ってきて、と

ても寒かった記憶があります。紙は、現在の条幅の紙よりも一回り大きく、大筆で書きました。

 あまり練習もせずに参加。作品を提出した後、審査の時間があり、しばらくすると講堂に入賞作

品がずらりと貼られました。講堂の内側を一周するくらい、そして窓を全ておおいつくすくらい何

段にも貼られていました。金賞は、金色の紙、銀賞は銀色の紙、そして銅賞は赤い紙が作品の右上

に貼られていました。特別賞には、ひときわ大きい金色の紙が貼られ、その紙には毛筆で「武蔵町

長賞」などと書かれていて、うらやましく、そしてまぶしく見えました。

 ところが、自分の学年の箇所を何度も何度も探すのですが、自分の作品は見つからないのです。

入選しなかった作品は貼られなかったのです。そのときのショックは、約50年たった今でもはっ

きりと覚えています。 

 「帰ろう」と心の中でつぶやき、武蔵西小学校近くの家に向かって歩き始めました。時折、雪が

降る寒風の中、舗装されていない道を5キロくらいトボトボと歩いて帰りました。こごえて家に帰

りつくと、父母が驚いて「敏明! どけして帰ってきたんか⁉」と、叫んだことが心に残っています。

 当時、書き初め大会といえば、決まって雪が降り、こごえる手に息を吹きかけながら温めて書い

たものです。参加者も多く、東国東郡一円から4~5百人は参加していたと思います。あれから半

世紀近くたちますが、縁あって昨年度まで武蔵東小の校長として勤務し、閉校の時に当時のことを

懐かしく思い出しました。

 書道の方は、50歳頃から牧泰濤先生のご指導を受け、現在でも泰濤書道塾の末席を汚していま

す。今年こそは、県美展書道の部に挑戦しようと思っています。